リウマチ初期症状

受診について

ポイント

●骨の破壊が進む前に治療を始めることが重要
●リウマチ専門医であれば診断・治療の経験が豊富
●医師との信頼関係が病気の経過にもプラスに影響する

早期の発見・治療を

リウマチは早期の発見・治療が重要
この症状は関節リウマチではないか…。そんな心配があったとしても、最初は近くの整形外科や一般内科を受診するケースが多いかもしれません。しかし、関節リウマチの診断は、ベテランの医師でもむずかしい面があります。
関節リウマチには診断の決め手となるものがありません。たとえば、リウマチ反応を調べるリウマトイド因子が陽性だったとしても、関節リウマチと確定はできません。
関節が痛む病気はほかにも数多くありますし、関節リウマチの初期は臨床所見が軽く、見落とされてしまうこともあります。
関節リウマチは、病気が進んでしまう前の初期に発見し、すみやかに治療を始めることが、よい経過へと導くポイントです。もし疑われるのなら、最初からリウマチ専門医を受診することをおすすめします。
経験豊富な専門医だったら、さまざまなあらわれ方をする病気のサインを見のがさず、的確な判断ができますし、新しい治療法やリウマチ研究の動向にも通じているからです。

信頼できる医師を得ることが大切

信頼できる医師を得ることが大切
では、実際に病院の何科を受診したらよいのでしょう。関節リウマチの専門医は、リウマ
チや膠原病という名をつけた診療科に所属していることが多いのですが、医療機関によっては内科や整形外科ということもあります。
しかも、リウマチ専門医の存在は地域によって偏りがあります。近くの医療機関に専門医がいない患者さんにとっては、病院を探す負担も大きいと思います。近所のかかりつけ医に、ふさわしい専門医への紹介状を書いてもらうのも、ひとつの方法です。
また、「日本リウマチ学会」「リウマチ情報センター」「日本リウマチ友の会」などの機関で調べる方法もあります。
関節リウマチはいったん発症すると、長期にわたる治療が必要で、症状が治まっても、経過をチェックするための検査通院は欠かせません。医師と良好なコミュニケーションをもてれば、安心して療養をつづけることができますし、病気の経過にもよい影響を与えます。信頼できる医師を得ることは、治療の第一歩といえるほど重要なことなのです。