リウマチ初期症状

薬物療法(非ステロイド性抗炎症薬)
ポイント

●非ステロイド性抗炎症薬は、以前は治療の第一選択薬だった
●現在でも、「痛み止め」として、必要に応じ使用
●副作用の少ないタイプの薬も開発されている

非ステロイド性抗炎症薬は、「痛み止め」の薬

非ステロイド性抗炎症薬炎症を抑える抗炎症薬には、非ステロイド系とステロイド系の2種類がありますが、まず非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)について紹介していきます。
非ステロイド性抗炎症薬は、いわゆる「痛み止め」です。これだけでは関節リウマチをコントロールできませんが、痛みのため動きが不自由になっている場合には効果的です。かつては関節リウマチ治療の第1選択薬でしたが、その役割は見直されてきています。ただし、鎮痛作用だけでなく解熱作用もあり、効き方も早いので、うまく利用すると患者さんの日常生活を改善できます。そのため、いまでも多く使われます。また、関節リウマチと診断が確定されるまでの問や、効き方が遅い抗リウマチ薬の効果があらわれるまでの期間、比較的症状が軽いケースなどにも補助的に使われます。

非ステロイド性抗炎症薬の鎮痛作用のメカニズム

非ステロイド性抗炎症薬の鎮痛作用のメカニズムをみてみましょう。炎症が起こっている関節では、炎症細胞(リンパ球など)からプロスタグランディンという生理活性物質が放出され、これが痛みやはれ、発熱などの炎症反応をもたらすもとになります。プロスタグランディンがつくられるプロセスには、シクロオキシゲナーゼ(以下、COXと略)という酵素がかかわりますが、非ステロイド性抗炎症薬は、このCOXの働きを妨げ、プロスタグランディンがつくられないようにします。
しかし、プロスタグランディンは健康なときでも胃の粘膜や肝臓などにあり、臓器の機能を正常に保つ働きをしています。非ステロイド性抗炎症薬は、このような正常な組織のプロスタグランディンの生成も抑えてしまうため、胃潰瘍や腎障害などの副作用が起こってしまいます。ところで、COXには2種類あることがだんだんわかってきました。善玉のCOX-1は、いつも胃や腎臓にあって粘膜の血流を保ったり、血小板による止血にも重要な役割を果たしています。

悪玉のCOX-2を選択的に抑える薬

一方、悪玉のCOX-2は、ふつうは存在せず、炎症性の刺激があるときだけ新しくつくられ、さらにポリープなどがつくられるのにもかかわっています。つまり、悪玉のCOX-2だけを抑え、善玉のCOX-1はそのままにしておく薬があればよいわけです。
この考えで、いままでの非ステロイド性抗炎症薬を調べると、アスピリンインドメタシンは善玉COX-1を抑えてしまうことがわかりました。
そこで、より副作用の少ない非ステロイド性抗炎症薬として、悪玉のCOX-2を選択的に抑える、セレコキシブメロキシカムエトドラクなどの薬が開発され、日本でも広く使われるようになっています。

薬のタイプと特徴や副作用について

非ステロイド性抗炎症薬には、多くの種類がありますが、タイプによる特徴や、服用するときの注意点、副作用などを紹介していきます。

●抗炎症作用の強い薬

関節リウマチの滑膜の炎症を強力に抑えます。アスピリンインドメタシンなどがこれにあたります。胃腸障害などの副作用には注意が必要で、食事の直後に服用する、胃薬を併用する、決められた以上の量はのまない、などは必ず守ってください。また、腎臓の血流が悪くなって腎障害が起こったり、アスピリン喘息といった呼吸器の副作用が起ることもあります。

●プロドラッグ・タイプの薬

プロドラッグとは、のんでも刺激が少なく、吸収されて(肝臓で代謝を受けて)から初めて効果があらわれるタイプの薬です。胃の粘膜への影響は、ほかの非ステロイド性抗炎症薬より少なく、腎臓への影響も少なくてすみます。
そのため、副作用はあまりないと考えられています。関節リウマチでは長期にわたって薬をのまなければならないため、よく使われます。このタイプの薬には、スリンダクロキソプロフェンなどがあります。

●作用時間の長い薬

効果を発揮する時間が短い「短時間作用型」の薬は、鎮痛効果は強いですが、持続時間が短いため、1日3回のむ必要があります。一方、効果の持続時間が24時間以上の「長時間作用型」の薬なら、1日1回の服用ですみます。しかし、作用する時間が短いと、その分体内から排泄されるのも早いですが、作用時間が長いものは体内に蓄積されている時間も長くなり、副作用が出やすい傾向があります。
お年寄りや腎臓の機能障害がある人は、避けたほうがよいでしょう。関節リウマチでは、短時間型、あるいは中時間型のほうが使いやすいといえます。このタイプの薬には、メロキシカムなどがあります。

●COX-2を選択して抑える薬

悪玉のCOX-2だけを選んで抑える、選択性の高い薬で、消化器の副作用が少ないタイプです。副作用が出やすい人や、長期間服用する人には望ましい薬です。ただし、もともと消化器潰瘍がある人や出血をともなう病気のある人は、冒腸薬との併用がすすめられます。このタイプの薬には、セレコキシブエトドラクなどがあります。

●口から服用しない外用薬

非ステロイド性抗炎症薬の多くは口からのむ経口薬ですが、一部の薬には坐薬(坐剤)があります。
坐薬は、肛門から入れて直腸で吸収される薬のため、関節リウマチで手の変形がある患者さんには、うまく挿入できないこともあります。このような欠点はあるものの、胃に直接作用せず、吸収が早いため、痛みを急速に止める必要がある場合や、経口薬では胃腸障害を起こす患者さんにも使われます。
2種類以上の非ステロイド性抗炎症薬を同時に使うことはすすめられませんが、坐薬に限って、痛みが強い場合には併用が認められています。ただし、坐薬といえども吸収されれば胃の粘膜細胞に達し、そこを傷めることは避けられません。注意は必要です。ジクロフェナクピロキシカムなどがあります。関節リウマチの外用薬としては、ほかにも貼り薬や塗り薬が使われることもあります。

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