関節リウマチの症状・手指の変形
●独特な指の変形は、[患者の顔と]いわれる
●変形によって「つまむ」「握る」などの動作が不自由になる
●序々に進む変形は、慣れるため、不便を感じない場合もある
一度変形するとそのままの形で固まる指
手の指の病変は、最初はこわばりや、はれとなってあらわれますが、病気が進むにつれ特有の変形が起こってきます。変形した指はひと目で関節リウマチとわかる独特な形で、「リウマチの手は、リウマチ患者の顔である」といわれています。
●尺側偏位
●ボタン穴変形(ボタン・ホール変形)
●スワン・ネック変形(白鳥の首変形)
●Z字変形
親指に起こる変形です。第1関節が曲がり、ヒッチハイクをするときのような形になります。ものをつまむ動作が不自由になります。
●ムチランス変形
サイトカイン破骨細胞を活性化する
関節リウマチは、進行すると骨が破壊される病気です。病気の本体は滑膜にあるのに、なぜ骨まで破壊されるのでしょうか。これには、滑膜の炎症によって大量に生まれる、炎症性サイトカインがかかわります。
骨は本来、骨を削りとる破骨細胞と、骨をつくる造骨細胞とがバランスよく働き、骨形成と骨吸収(骨破壊)をくり返しながら、新旧を入れかえることで質を維持しています。しかし炎症性サイトカインは、破骨細胞だけを活性化してしまうので、形成と吸収のバランスがくずれ、破壊だけが進んでしまいます。