リウマチ初期症状

関節リウマチのリハビリ(運動療法)
ポイント

●関節は、一部分ではなく全身の関節を動かす
●関節を守るために、筋力を強化する運動も必要になる
●運動療法は、少しずつでもいいので毎日継続する

毎日、少しずつ関節や筋肉を動かす

運動療法
関節や筋肉の働きが弱っていくのを防ぎ、現在残っている機能を維持するためには、運動を習慣づけることが重要です。
医師や療法士から動かし方の指導を受け、そのあとは毎日の暮らしの中で、患者さん自身で運動をつづけてください。それが、病気を悪化させないコツです。毎日動かしていると、ちょっとした体の変化もつかめますし、病気に向かう積極的な意欲も生まれます。関節リウマチの運動療法には、次のようなものがあります。

●関節を動かす運動

関節を動かせる範囲(可動域)が狭まるのを防ぎ、機能を保つために、関節を動かします。関節リウマチではすべての関節がおかされますので、たとえいまは限られた部位の病変だけでも、全身の関節を動かします。
ただし首の運動は、頸椎に変化があるときは行ってはいけません。リウマチ体操を、毎日少しずつでもつづけてください。

●筋力を強化する運動

関節リウマチになると、筋力が低下し、筋肉の萎縮も起こってきます。関節を支え、守るためにも、筋力を高める運動が大切です。炎症が強い場合は、関節を動かさなくてもできる等尺性運動をします。どんな状態のときでも行ってよい運動です。

●その他の運動

背筋をまっすぐ伸ばす姿勢矯正、酸素の摂取量を増やし持久力を高める運動(水中ウォーク、サイクリングなど)、歩行訓練などがあります。